中古マンション契約の意味と重要さ

素人が学ぶ中古マンション購入術

中古マンションは契約をするとノーリスクで断ることはできなくなります。中古マンションの契約を考えているならば、きちんと中古マンションの契約という行為について理解しましょう。

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2.7:中古マンションの契約は非常に重要です

中古マンション購入における契約は気を引き締めよう。

    このページで覚えるべきポイント

  • 契約書と重要事項説明は内容を省略せずきちんと確認する
  • 契約内容は曖昧な状態にせず、納得するまできちんと説明を求める
  • 契約をすれば簡単にノーリスクでは後戻りできません
  • 詳しい理由を知りたい方は読み進めて下さい

契約当日の一般的な流れは重要書類の読み合わせと契約金の支払いです。 基本的に契約金は仲介手数料の半金+手付金ですが、手持ちがなければ業者と相談可能です。 契約時の注意点は次の通りです。

1:書面は人の手で作られるので、誤解による間違いがないかをしっかり確認しながら聞く
2:内容が理解できなければ、曖昧のままにせずその場できちんと説明を求める
3:契約書の内容を飛ばすのはご法度。必ず全て読み合わせをしましょう。

契約書の内容を省略したり、曖昧な状態で進める事なんてあるの?
カチッとやるのが面倒くさいので意外とあります。 「国で定められたきちんとした形式のフォーマットですので重要なところだけかいつまんで説明します。」 「一字一句読み合わせをすると逆に複雑で分かり辛くなくなりますし、お疲れのところ堅苦しい単語が多い内容を全部聞くのも大変かと思いますので」 などなど・・・
そうなんだ。けど、重要な所だけかいつまんで説明してもらえるなら別にいいんじゃないの? 国の定めたフォーマットだったら安心そうだし。
不動産業界にいるとあまりにも契約を軽視している方が業者・買主共に本当に多いです。 世の中に完全なものはありえませんし、契約条件の誤解は意外とあります。 契約内容は複雑と思われがちですが、きちんと説明を受けて契約内容を認識して把握しようとすれば誰でも理解できる内容です。
へぇ、けど誰でも把握できる内容といっても、ある程度事前に知っておかないといけないところがあるんじゃないの?
詳しくは中古マンション確認事項一覧ページで説明します。
ですが、大切なことは「理解するまできちんと説明を聞く」という事です。 事前知識がなくても、きちんと聞いて納得すれば大丈夫です。

どんな説明を受けたとしても、契約書にサインをした時点で「契約内容に合意した」ものとしてみなされます。 そうなれば、「知らなかった」「聞いていない」なんて戯言は通じません! 契約書や重要事項の内容を購入者が曖昧にしか理解できていないというのは本当によくあるケースです。 確かに言葉の表現が形式ばって意味が分かりづらくしんどいですが、その場合は分かりやすく説明する事をしっかりと要求して下さい。 契約書や重要事項の内容というのは全て重要な位置づけにある事を認識して下さい。一つとして無駄な内容はありません!

契約時の特殊な例

中古マンション契約時の特殊例
ちょっと特殊な例なのですが、契約時には基本的に売主の方が立ち会うのですが、たまに立ち会わない場合と代理人の方が立ち会う場合があります。 その時の説明を簡単にしておきます。

売主が立ち会わない場合は、売主は先に契約書にサインをしていますので確認をしてください。 また、代理人が立ち会いに来た時は、代理に関する証明書を貰っているはずなので確認して下さい。 口頭のみで伝えられ、証明書やサインが確認できなければ担当者に相談してきちんと確認をしてから契約に進みましょう。 この件でトラブルに発展するのは私が知る限りでは知りませんが、こういう事例のトラブルも少なからずあるようです。

このページのおさらい

中古マンション契約のまとめ
では、このページのおさらいをしておきましょう。このページでは次の内容を理解していれば大丈夫です。

特に何か特別な事は必要ではありません。 ただ単に、説明内容を省略せずきちんと納得するまで説明を求めて理解しましょう。 一旦契約書にサインをすればノーリスクでの後戻りは簡単にはできません。 落ち着いて毅然とした態度で説明を求めれば絶対に理解できる内容ですので安心して下さい。

おわりに

商品の金額とリスクは比例します。 高額な不動産の購入を考えるのであれば責任感も比例して必要だと言えます。 特に中古マンションは、保証やサービスが新築等と比べ非常に弱いので注意が必要です。 いきなり何を言っているんだと思われますが、意外とこの事を理解してない人が多いのです。 では、このページのおさらいをしておきましょう。このページでは次の内容を理解していれば大丈夫です。

例えば10万円前後のパソコンを購入する場合、様々なメーカーと比較してきちんと調べます。 なら、1000万円前後の中古マンションを購入しようと思ったら、パソコンの100倍は調べる事もリスクも労力も必要だと思って下さい。

しかし、この法則と同じようにパソコンを購入する時に基本的な確認さえできればほとんどリスクはなくなります。 中古マンションも同じで、確かにパソコンと比べてリスクは100倍かもしれませんが、当たり前のことをきちんと確認できればリスクはほとんどなくすことができるのです。

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