2.6：中古マンション購入における申込みは非常に重要
- 申込みのタイミングがまともな確認のできる最後のチャンス！
- 確認においてあやふやな所は残さず納得するまで必ず説明を求める！
- 確認内容は落ち着いて毅然とした態度で臨めば必ず理解できる！
このページで覚えるべきポイント
詳しい理由を知りたい方は読み進めて下さい
では、次は申込み時の確認についてです。物件を見学して購入しようと考えたら、担当に資金計画書を作ってもらい、早ければ物件見学の当日に申込みを迫られます。
しかし、申込みをする前に次の項目の確認をきちっとしておかなければなりません。
１：業者が作成した資金計画書の内訳を確認
２：担当者への質問事項
３：希望があればこちらの要求を全て伝える
この時点で重要事項と契約条件も確認しておきましょう。しかし、この時点で重要事項と契約内容を含め書面でなんでもゆっくり確認できるとは限らないので自分で事前に何を聞いておけばいいのかという質問事項や確認事項、交渉事項はきちんとメモ等にまとめておきましょう。
けど、大切な事は担当者がこの時点で一通り教えてくれたりしないの？
仲介業者にとっては申込みや契約を先延ばしにされたらたまりませんので、買主が質問をしない限りは大切な事は一切教えてくれないと思って下さい。
重要事項や契約条件に関しても契約時に詳しく説明すれば大丈夫ですので、この時点では自分からアクションを起こさなければいけません！
申込みというのは買主が有利に交渉や確認、質問をできる実質最後のチャンスにもかかわらず、かなり軽視されるポイントです。 ここが最後のヤマ場と言っても過言ではないので、絶対にこのタイミングだけは無駄にしないでください！
中古マンション申込みの効果と意味
まずは、申し込みという行為がどういう効果があるのかを知りましょう。
申込みには法的効力は一切ありません。その為、次のような特徴があります。
・たとえ申し込みをしても、契約までしなければ購入者はノーリスクで契約を断れる。
・法的効力がないため、売主側も契約まで行かなければノーリスクで契約を断れる。
申込みの意味は売主に申込み時の条件で購入する意思を示す事です。
その為、申込みをした時点で売主には物件の条件に納得したものとみなされ、その後に不利な条件が見つかっても変更は難しくなります。
けど思うんだけど、申込み前に確認するのってそんなにも大切かな？
別に法的効力がないから、申込み後に一通り説明を受けて気に入らなければ断ればいいんじゃないの？
確かにそうかもしれません。しかし問題なのは、申し込みの後はすぐに契約なのです。
基本的には契約時にまとめて重要事項説明という、物件に関する様々な条件を説明しますが、契約直前に問題が明らかになったとしても非常に断りづらいのです。
どうして契約直前に判明すると断りづらくなるの？
まず、購入する気持ちが強く即決しなければならないので、書面上で発覚した問題に対しては危機感が薄く判断力も相当鈍ります。
更に、契約は売主にも立ち会ってもらい担当者からも契約を迫られる為、当事者になると簡単に断れない空気になります。
契約直前だと冷静な判断が出来なくなる事と空気が断りづらくなるから、例え法律上では断ることが出来ても断れないってことでいいのかな？
その通りです。申込みに法的拘束力はありませんが、常識的拘束力は十分にあります。
申込みをした時点で売主に申込みの条件で購入するという意思も示す為、申込みの段階がじっくり確認ができ、条件を交渉する為の最後のチャンスなのです！
中古マンションの申込みにおける確認方法
確認で大切なのは事前に何を聞くかきちんと考える、そして決して焦らずじっくりと確認をする勇気を持つ事の二つです。
とりあえず一気に申込みを迫る担当者もいるので、強い気持ちをもって臨んで下さい。
うーん・・・強い気持ちを持つっていっても担当者の前だと気を使って集中できないかもしれないから不安だなぁ・・・・・担当によっては急かされそうだしね・・・
そういう場合は全て確認をした後に必要書類を要求して一旦帰れば大丈夫です。
家に帰って落ち着いて再考して、納得すれば翌日の仕事終わりに会う約束をして申込みすればいいです。
場合によっては重要事項説明書等の書類のコピーはすぐに準備ができない可能性もあります。 その時は準備してもらい後日に貰う事様に請求する事も可能です。
一度帰っても大丈夫なんだ。それなら安心して確認ができそうだね。
確認するべき事が分からなければ難しいですが、確認する要点さえ分かっていれば難しい事ではないです。
もしかしたら意味不明な専門用語がでてくるかもしれませんが、きちんと分かる言葉で説明するように求め、落ち着いて聞けば必ず内容は理解できる程度のレベルです。
このページのおさらい
では、このページのおさらいをしておきましょう。このページでは次の内容を理解していれば大丈夫です。
申込み直前はまともに確認と交渉ができる最後のチャンスなので、この時点で確認は全て終わらせるつもりで臨みましょう。 法的拘束力がないから軽い気持ちで申し込みをすると様々なプレッシャーにより購入せざるを得なくなります。 とりあえず申し込みを迫ってくる担当者もいるので、落ち着いた毅然とした態度で確認をしましょう。 当日に申し込みをする必要は全くないので、一度帰ってから落ち着いて考えても大丈夫です。
